ソーラーシェアリング

農業に革命を

方針イメージ

エネルギーの安定供給の確保、地球温暖化問題への対応のために再生可能エネルギーの利用拡大が急務になってきた昨今。

しかし国土の狭い日本では一般住宅の屋根や工場の屋根に設置される太陽光発電では、その全体の7%程度のエネルギー供給しか見込めないのが現状です。

そこで必要とされるのが「ソーラーシェアリング」です。

「ソーラーシェアリング」とは耕作地に地上から3mの位置に藤棚の様に架台を設置し、短冊状の太陽光パネルを幅を持たせて並べ、これまで通り営農を続けながら同時に太陽光発電を行うことです。

一般社団法人ソーラーシェアリング協会HPによれば、日本の国土の大部分が森林で、66%を占めています。

残った日当りの良い平地の割合で、多いのが農用地で全体の13%(471万ha)を占めています。

この日本にある農用地のうち、300万haにソーラーシェアリングを導入すれば国内の総発電量すべてを賄う事も可能になるそうです。

狭い国土の日本に再生可能エネルギーだけで電力を補える大きな可能性があります。

また、このソーラーシェアリングは日本の農業が抱えている農家の後継ぎ不足、農業従事者の高齢化、耕作放棄地などの諸問題を解決する可能性を持っていると考えらえます。




ソーラーシェアリングでエネルギー兼業農家を目指せ
Energy Democracy ソーラーシェアリングでエネルギー兼業農家を目指せ武本俊彦氏著/2015年3月18日発表記事参照

  • ≫農業の現状

    農産物・食料の需要が減少するとともに、農産物の価格低落が起こっています。
    生産に必要な資材価格の上昇も経営圧迫する要因となっております。
    こうした状況において農業は魅力のないビジネスとなってしまい、参入する若者も少なくなって就業者の高齢化が進んでいます。
    その上、現に就業している人も経営意欲の低下によって耕作放棄も増えているのが農業の現状です。

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  • ≫改善策

    端的に言えば「売れるようにものづくりに取り組む」ことです。
    消費者や実需者のニーズを調査して、売れる「品質のもの」を売れる「量」だけ、購入してくれる「価格」で、生産するという「マーケット・イン型」経営モデルに転換することで農業を農産物の生産(1次産業)、加工(2次産業)、販売(3次産業)を組み合わせる「6次産業化」にすることです。しかし農業特有の難題もつきまといます。。。


  • ≫農業につきまとう難題と打開策

    農業という産業には、自然条件による生産や品質の変動リスク、デフレ経済下における市場環境の不確実性があるので、6次産業化だけでは雇用や所得の維持拡大にとってやはり限界があります。

    そこで、農山漁村の地域資源を管理・保全している農業者自身が、農業に従事するとともに、ソーラーシェアリング等を活用した再生可能エネルギー事業に取り組んでいくことが重要となってきます。
    FIT(固定買い取り制度)によって、20年間一定の価格で売電収入が見込めることになるからです。

    端的に纏めましたが、これこそがエネルギー兼業農家の経営モデルです。
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  • 詳細情報関連リンク

    ・一般社団法人ソーラーシェアリング協会HP
    ・Energy Democracyソーラーシェアリングでエネルギー兼業農家を目指せ
    (武本俊彦氏著/2015年3月18日発表記事)
    ・自社ブログ「ソーラーシェアリングと農業革命‼(期待)」
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