空気環境改善策②

伝統的な日本の住宅は床下や天井も通気を軸に構築され、ふすまや障子も充分な開放スペースを確保した、空気の大胆な循環・リセットを考えた作りでした。

対して現代の住宅は、エネルギーを「最小限に最大効率活かす」といった観点から高気密・高断熱仕様が標準化されています。

密閉に近い状態で行き場を失った化学物質をどう対処するか? 空気環境改善のキーポイントはそこにあると思います。

 

>空気環境改善策②まず汚さないという考え方

当たり前のことですが、室内という限られた空間の中で、建材などから微量であっても化学物質が放散されるといった観点から、空気環境がそれ以上に悪化しないよう、まず自分から進んで「汚さないという考え方」は非常に大事です。

知らず知らずを無くすため、当たり前の事かも知れませんが以下に書き出してみましたので参考にしていただければ幸いです。


開放型暖房器具/設備の使用について
開放型の暖房器具(石油・ガスストーブやファンヒーターなど)は、直接的に炎の熱を感じられ好きだという方もいるかもしれません。
が、
室内の空気環境を考えると、特に前述のような高気密高断熱の住宅では、あまりオススメできません。

理由としては、燃焼時に発生するCo²等の化学物質が室内空気の汚染を招き、同時に水分も大量*¹に放出されるため、結露*²やカビ・ダニ発生等の原因にもなり、良い事がありません。
なるべくなら開放型暖房器具の使用を避け、排気が室内に出ない暖房器具を使用することをお勧めします。

*¹)化石燃料を構成する水素が燃焼して水が発生します。一般的な灯油を例に上げれば、燃やした量とほぼ同量の水が発生することになります。
*²)窓等の開口部等や壁体内で結露する可能性があります。怖いのは壁体内の結露です。普段見ることのできない壁の中で結露をおこし、カビ等の発生を促す原因となることから木造建築の場合は特に注意が必要です。


その他の化学物質発生源
アロマ、癒されますよね。
ルームスプレーなんかもいい香りのものが沢山あって私は好きです。
お香も炊きます。
しかしそもそも「香料」というのは化学的に合成もしくは抽出された化学物質である事を念頭に置いておかなければならなりません。

過度の使用等は極力控え、こういった身近な化学物質とも上手に付き合う
「意識」
をまずはしっかり持つことをお勧めします。

当然ながら殺虫剤、防臭剤なども化学物質です。
薬品の使い過ぎを控える事はもちろん、計画的な換気など空気の入れ替えを意識することで空気環境は飛躍的に改善します。

また現在、肩身の狭い喫煙者様に本当申し訳ないのですが、室内での喫煙のし過ぎも空気を汚す原因となり注意が必要です。
(ベランダで星を観ながら、吸うタバコも慣れてしまえば気持ちいいですのでオススメです。)

以上の「あたりまえ」の事が「あたりまえ」ゆえに忘れがちになったりします。
少し意識する。それだけで空気環境が変わります。
ですので、気になった方は是非とも実践して見て下さい。

その他の空気環境改善策
厚生労働省健康局生活衛生課:生活環境におけるシックハウス対策
空気環境改善策①換気
空気環境改善策③FFC免疫住宅

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